2001 |
●1月13日(土)成長 |
1月4日の日にサケの赤ちゃんは孵化槽から外の観察池に移されました。サケの赤ちゃんは、おなかの袋を吸収し終わると、浮上してえさを食べるようになります。名前も仔魚から稚魚に変わります。彼らは今、S号の大きさの配合飼料を1日3回与えられています。観察池は冬の間は公開されていませんが、館内の展示水槽で稚魚を観ることができます。ぜひ、観にきてください。 |
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●2月17日(土)計測 |
今日、稚魚測定をしました。まず、池の中からランダムに稚魚をすくいます。そして、5匹ぐらいずつ麻酔をかけてタオルにとって軽く水分をふき取ります。(麻酔を溶かした水の中に稚魚を入れて麻酔をかけます。水分をふき取るのは、水がついているとその分体重が重くなるからです。)そして、1匹ずつ体重を量ります。(水を張ったカップを測定器に載せ、0gにあわせてその中に稚魚を入れて量ります。)全部で30匹量り平均を出します。結果は、平均0.63gでした。身長は計っていませんが、見たところ、3.5から4cmくらいのものが多かったと思います。今、稚魚はS号よりも少し大きめのA号のえさを食べています。
稚魚測定はこちらから
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●3月2・3日(金・土) 放流 |
残念ながら、丹精こめて育てた稚魚を送り出すことができなかった高橋さんにかわって、三上が代わりに書かせていただきます。
3月2日・3日にシロザケの稚魚の放流が行われました。場所はもちろん豊平川。具体的には、JR函館本線鉄橋付近の左岸側、河川水温は2.8℃だったそうです。
今年の放流は、さけ科学館のHPにも掲載されていますが楽に作業がすすんだようです。と、いうのも過去の経験から書かせていただきますと・・・
放流場所は、札幌在住者で自家用車をご利用の方で渋滞嫌いの方なら多分知っている豊平川左岸通の始点?か終点(どっちなんでしょう?)の場所から見渡せる場所です。過去の経験から言うと、ここから堤防を下り、川に降りるには徒歩しかありませんでした。雪を漕ぐし、川にも入るので当然胴付きで作業します。
稚魚放流の手順としては、
1.トラックの上のタンク中の稚魚をザルですくいバケツに入れる
2.鮎の友釣りや魚を生かしたまま運搬するエアレーション付きのタンク
にうつす
3.運ぶ(ソリではこぶか担ぐ)これがなかなか重い・・・
4.川に入り、流れがそれほど急ではないところに放流する
5.もどってくりかえす
という感じでした。しかし運ぶ間は酸欠になりがちなので急がねばならないうえ雪で転ぶかもというリスクがありなかなか大変な作業でもありました。この間に川の水温を計ったりします。
とはいえ、放流後、堤防の坂でサケ運搬用ソリでソリすべりをしたこともあり懐かしいです(川に落ちなくてよかった。よい子のみんなはマネしないでね!!)
さけ科学館のシロザケ放流は、札幌の早春の風物詩となっているようですね。マスコミ関係も多数取材にきます。札幌在住の皆さんなら一度は御覧になったことがあるのではないでしょうか。
採卵時期の遅かったサケの稚魚たちは5月4・5日までさけ科学館にて暮らします。
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5月4・5日はシロザケ稚魚体験放流日です。
実施時間内に来館された方はどなたでも放流することができます。
私たちも放流のお手伝いをしておりますので
皆様にお会いできることを楽しみにしております。
体験放流の詳しい内容につきましては、こちらを御覧ください。
サケ稚魚体験放流レポート2001
さけ科学館HPの稚魚放流に関するページ
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今年度の観察日記は終了いたしました。御覧いただきありがとうございます。
またこのページを作成するにあたり、ご協力を頂いた高橋さん、鳥居さん、佐藤さん、岡本さんにこの場を借りてお礼申しあげます。 |