大槻さんレポート

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さけ稚魚体験放流2001

 5月4日、5日の2日間、さけ科学館恒例の稚魚体験放流が行われました。両日とも天候に恵まれ、約3,000人の方が、約2万尾の稚魚の旅立ちを見送りました。  3日準備は10名、4日は12名、5日は15名のボランティアが参加し、放流の準備と進行を行いました 参加されたボラみなさん、参加された皆様お疲れ様でした。
 今回は、体験放流のレポートをボランティアの大槻さん、石川海洋(みひろ)くん・、新人の蜷木さんが報告してくれました。さけボラの意外な一面がうかがえるます。



 ■サケ稚魚体験放流1日目、受付担当) 大槻章子さん

 
5月4日、サケ稚魚体験放流の一日目は、少し風が冷たかったものの天気に恵まれ、開始から終了までたくさんの人たちが訪れてくれました。開始予定の10時になる前から参加の方たちが集まりはじめ、予定より少し早く放流が始まりました。お子さん連れの家族の方がやはり多く、お友達同士の子供達、一人でいらした方、外国の方、ご夫婦でいらした方もいました。
 今年のアンケート
質問は、「サケの遡上を見たことがありますか?」でした。見たことのある人は多く、場所も全道各地、また本州にまでもわたりました。その感想は「すごい」から「見慣れちゃっているから・・」まで様々でしたが、産卵が生涯の最後を意味する生き様に圧倒された人が、(特にお母さんの感想で)みられたように思いました。一方、手づかみして食べちゃいたかったわ、と言う人も・・受付は大爆笑でした。
 スタンプも大好評で、スタンプ台はいくつもあるスタンプを喜んで押す子供達でにぎわいました。今年のオリジナルは、卵からだんだん大きくなる稚魚を模したもので、すてきなデザインでしたよ。
 看板も立派なものがあちこちに立ち(看板隊長・職員の佐藤さん、お疲れさまでした)、サケ回遊図の看板前は、立ち止まって眺めたり記念撮影をする人たちが集まりました。特に混乱も混雑もなく、職員さんたちやボランティアの方々の下準備に心を配っていた様を垣間見た身として、とてもうれしく思いました。受付の前は、来る人だけでなく帰る人も通り、うれしそうに放流証を見たり振り返って川を見ながら帰っていく子や、サケさん数年後に大きくなって帰ってくるのよ、と話しながらゆくお母さん達を目にすることができました。私が子供の頃に放流を体験していたら、何が残っていたのだろうと考えてしまいました。
 川の周りに住むひとたちが、その川や川の生き物について知ること、考えること、楽しむことが、川をめぐる環境を、人にとって、それから人以外の生き物たちにとって、よい状態に導く一番近く確実な道なのだと思っています。コップの中の稚魚を放した人たちは、数日後、数年後に、学校で、台所で、街の中で、ふと、あのときのサケたちは今どうしているだろうと考えるのでしょうか。それは数年後、数十年後に何を生むのでしょうか。なんだかわくわくしてきます。なんだか感想文になってしまいましたが、とても楽しめた一日でした。来年は、サケを川に放す子供達の顔をもっと見たいな。


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