手順 |
1.メスザケを良く拭く |
2.メスザケを採卵台に置く。 |
3.採卵刀でメスのお腹を切る。 |
4.お腹から取り出す。 |
5.採卵台から、洗面器に卵を移す。 |
6.オスザケのお尻部分をよく拭く。 |
7.精子をしぼる(最初にちょっとためす)。 |
8.洗面器内の卵に精子をかける |
9.よく混ぜ合わせる。 |
10.用意しておいた流水のなかのザルに卵をいれる。 |
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●採卵道具その7:採卵台 |
この採卵台、孵化場でも使われているとか。写真左の上方に頭にしてサケをおきます。お腹は、右に向けます。写真では見にくいのですが、サケをのせる台の右側が開くようになっていて、台形のザル部分を持ち上げて取り出した卵を洗面器に流し入れやすいしくみになっています。ザルになっているのは、よぶんな血液や体液を除いて受精率を上げるためです。
採卵台の秘密
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●採卵道具その8:採卵刀 |
メスのお腹をきるのは、包丁なんかじゃありません。この専用の刀を使います。U字の間にある刃は、カッターの刃です。この形の理由は、内臓を傷つけずに切るための工夫です。しつこいですが、余計な血液は受精率を下げてしまうからです。 |
●採卵道具その9:洗面器 |
これ、ふつうの洗面器です。他に、ピンクやむらさき色がありますが、どれでも働きは同じです。体長のの小さいオショロコマなどはボールで代用することもあります。
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●採卵道具その10:羽 |
これ、実は事務用の消しゴムのカスをはらったりする羽です。この羽で卵を採卵台から洗面器に移したり、卵と精子を混ぜ合わせたりします。吸水前の卵はとても弱いのでつぶさないようにやさしく扱うためのアイテムです。 |
●採卵道具その11:ザル |
水中に置かれたこのザルの中で、卵は受精します!サケの精子は真水についてはじめて目覚めます。その活動時間はわずか5秒程度。その間に卵の中の卵子に到達しなければいけません。だから、受精作業完了まで絶対に手を洗ってはいけないのです。 |
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