採卵道具:サケを調べる

 ●さけ科魚類の採卵道具 >>>HOME

□採卵道具
◇サケを調べる
 採卵作業をはじめるにあたって、まずは、サケを捕まえることからはじめます。さけ科学館の捕獲調査では、引き網と、サケ投網を使用します。ときどき、人の手が活躍することも付け加えておきます(笑)。ただし、一般の人はいかなる手段においても知事の許可なく豊平川における河川内での捕獲は禁じられてますので誤解のないようお願い致します。また、捕獲し、蓄養中はメスのお腹を触って採卵適応期かどうかをチェックし、採卵できそうだったら(これは職人芸!)いよいよ卵開始です!!

手順
0.道具の準備と卵を入れるための場所の準備(流しに流水の環境をつくる)
1.サケを池からすくう。
2.サケを叩く。
3.サケを調べる。
(体重・体長を測る)
4.鱗をとる。
5.年齢を調べる

採卵道具その0:軍手
 サケに限らず、魚はぬるぬるしていますよね。滑って、サケをおとしては大変です。メスは衝撃により放卵(卵を出してしまうこと)することがあります。軍手を使えば大丈夫です。作業時は、きき手の反対の手に軍手をはめます。また、サケを持つときは頭を下にして持ちます。メスの放卵を防ぐだけでなく、尾びれのくびれたところを持つと大きなサケでも安定して持つことができます。

採卵道具その1:撲殺棒
撲殺棒 この木の棒で、サケの受精率をあげるために、サケに亡くなっていただきます。このとき注意することは、できるだけ一度で急所を適度な強さでたたくことです。特にメスの叩きすぎは、体内での出血を起こし受精率を下げることになります。サケは、もともと産卵後寿命が来るためいたずら命を奪っているわけではありません。
採卵道具その2:トロ箱
トロ箱 この箱は、通称トロ箱。いろいろ活躍しています。主にサケを並べるための場所ですが、その他いろいろ。荷物運びにも大活躍ですが、実習時は、解剖時のステージとなる重要な1品です。
採卵道具その3:はかり
 
 これは、ふつうのはかりです。この上にサケを載せて体重をはかります。そのままではすべりますので、タオルをはかりのうえにのせてはかります。
採卵道具その4:ものさし
 これは、サケの体長をはかるものです。他の施設がどのようなものを使っているか私はわかりませんが、木の箱に竹のものさしが下についているのが御覧いただけますか?サケの体長を測る時は左側が頭になるようにおき、定規に平行になるようにおき、尾びれの真中のところの値を体長としています。これは尾叉長と呼ばれています。
 
採卵道具その5:ピンセット

 いっけん、普通のピンセットですが、先がとてもするどいです。ので、実習で使う人はくれぐれも扱いには気を付けてくださいね。これは、サケの鱗を取るときに使用します。下の写真の赤いライン上の鱗を取ります。この鱗を見ることによりサケの年齢がわかります。
採卵道具その6:顕微鏡
 さけの鱗をみて、年齢を調べます。
<<サケを捕獲する | サケを調べる |卵を取り出す>>



採卵採卵道具NEWS観察日記観察池秘話サケの旅サケ祭情報さけ情報TOP
自己紹介活動紹介募集要項イベントレポートアンケートさけ情報淡水生物情報局リンク
ギャラリー釣り自慢 |裏さけ科学館スタッフ紹介| 広報活動

 Copyright (C) 2000 -2005 Sapporo Salmon Museum Volunteer,All Rights Reserved.
inserted by FC2 system